Takeaway
先に結論
守れる範囲を、端末内・通信経路・アクセス先の3層で考えます。プライベートブラウズが主に働くのは端末内であり、ほかの2層の記録を自動で消すものではありません。
Visual guide
プライベートブラウザが守る範囲と、守らない範囲は?
主に端末内の履歴やタブの露出を減らす機能であり、ネットワーク・サイト・ログイン先から匿名になる機能ではありません。
閲覧履歴、検索履歴、タブ、サイトデータの露出を減らす
接続先や通信事業者、組織ネットワーク側の把握とは別
アカウントに結び付く操作や履歴は別に管理され得る
確認日:出典:Apple:プライベートブラウズを使う
01
プライベートブラウザの基本
通常モードと分けた一時的な閲覧領域を使い、訪れたページ、検索、Cookieなどを通常の履歴へ混ぜにくくします。Safariのプライベートブラウズ、各ブラウザのシークレットモード、専用ブラウザアプリは細部が異なります。
02
できること:端末内の履歴を減らす
Appleの案内では、SafariのプライベートタブはiPhoneの履歴や、ほかのAppleデバイスのタブ一覧に表示されません。通常モードのCookieやログイン状態と分けられるため、同じ端末を使う人に閲覧先を見られにくくする助けになります。
- 通常モードの閲覧履歴へ混ぜにくい
- サイトデータやログイン状態を通常モードと分けやすい
- メインブラウザの検索候補に出る経路を減らせる
03
できないこと:通信やサイト側の記録を消す
アクセスするには通信が必要です。ISP、勤務先・学校の管理ネットワーク、Wi-Fi管理者、アクセス先サイトから見えなくなる保証はありません。サイトへログインすれば、そのアカウントに操作履歴が記録される場合があります。
VPNも目的と範囲が異なり、それだけで完全匿名にはなりません。管理された端末やネットワークのルールを回避する目的では使わないでください。
04
3つの立場から見た可視性の違い
プライベートブラウザを使ったとき、誰から何が見えて何が見えないかを整理すると、期待すべき効果が明確になります。
- 端末を触る人(家族など):製品仕様により、通常履歴へ混ざりにくくなるため見えにくくなる(Safariではプライベートタブの履歴が通常一覧に表示されません)
- ネットワーク管理者(Wi-Fi・回線):端末内の履歴設定とは無関係に、接続先の通信が記録され得る
- アクセス先サイト:ログインすればそのアカウントに記録され、訪問時のアクセス情報もサイト側に残り得る
05
使う前に決めること
誰から、どの情報を、どの端末上で分けたいのかを決めます。端末内の履歴対策ならプライベートブラウズが候補です。通信経路やアカウント側の記録が問題なら、プライベートブラウズだけでは目的を満たしません。
FAQ
よくある質問
プライベートブラウザを使えば匿名になりますか?
なりません。主に端末内の履歴を残しにくくする機能です。通信経路やアクセス先サイトの記録は別です。
Wi-Fiの管理者には見えますか?
通信の接続先などが管理者側から確認できる可能性があります。プライベートブラウズはネットワーク管理者から隠す機能ではありません。
ログイン中の検索履歴は残りますか?
サービス側の設定によって、アカウントに検索や利用履歴が記録される場合があります。ブラウザの履歴とは別に確認してください。
Sources
出典・確認先
iOSや各サービスの仕様は変更される場合があります。操作前にリンク先の最新情報も確認してください。